日々是相場 −朝刊−     2018年1月26日(金)     清水洋介

米国市況概況

1月25日
<NYダウ>   26,392.79 △ 140.67
<NASDAQ>   7,411.16 ▼ 3.90
<CME日経平均先物> 23,605▼ 55.00
<為替:NY終値>   109.41-109.47
<日経平均>25日 23,669.49▼ 271.29

好決算への反応と手仕舞い売りが交錯しまちまち

引き続き好調な決算発表などに反応して総じて堅調な展開となっています。減税効果やドル安効果も期待されて特に買い急ぐということでもないのですが、総じて堅調でした。ナスダック指数は軟調となりましたが、目先的な過熱感も強いことから手仕舞い売りも嵩んで指数が冴えない展開となったという感じです。

日本市場は冴えない動きが続いているのですが、逆にドル安を好感する動きもみられるようです。考えてみれば昨年のトランプ大統領就任の時から、「アメリカ・ファースト」政策のなかでドル高が良いのかドル安が良いのか混乱している面もあり、再度為替の混乱がぶり返してきたという雰囲気です。ここでのドル安も実は「良いドル安」ではないということになると一気に調整となるのでしょう。

個別にはアップルやGE(ゼネラル・エレクトリック)が売られ、フォードは大幅下落となりました。好決算を発表したキャタピラーやスリーエムが高く、アルファベットやマイクロソフトも堅調でした。


本日の相場

昨日の日本市場は円高が大きく進んだことが嫌気されて売り先行となり、大幅安となりました。戻りかける場面もあったのですが、日中も円高がさらに進んだことで売り直されて大きな下げとなりました。これまで買われ過ぎていたものも多く、一気に手仕舞い売りに押されました。日銀の買いも見られ下げ渋りとなりましたが、冴えない展開が続きました。

米国株は引き続きまちまちという展開で為替の乱高下もあり、本日の日本市場も落ち着かず冴えない展開が続きそうです。日銀の買いも期待されるものの買い手が日銀だけという状況では下支えもままならず、米国市場もそろそろ上値も重くなってきそうで反発も鈍そうです。少なくとも為替が1ドル=110円を超えて円安にならないと買い難い状況が続きそうです。為替の影響の小さな小型銘柄等が物色されそうです。

今度は下値を試す動きになりました。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が一時23,500円を割り込んでおり、日中の取引でもいったんは23,500円水準を試す場面もありそうです。23,500円を割り込むと一気に23,000円水準を試すことになりそうですが、当面23,500円〜24,000円とみておいて良いと思います。


本日の注目点

◇17年12月の全国・18年1月の都区部消費者物価指数(CPI、総務省、8:30)
◇日銀金融政策決定会合の議事要旨(17年12月20〜21日開催分、8:50)
◇17年12月の企業向けサービス価格指数(日銀、8:50)
◇日経景気討論会(都内)
◇17年4〜12月期決算=信越化、ファナック、ジャフコ、極東証券
◇17年12月の米新築住宅販売件数(0:00)
◇17年12月の米景気先行指標総合指数(0:00)
◇17年の中国工業企業利益(10:30)
◇17年10〜12月期の英国内総生産(GDP、速報値、18:30)
◇トランプ米大統領がダボス会議で演説
◇17年10〜12月期の米実質GDP速報値(22:30)
◇17年12月の米耐久財受注額(22:30)
◇17年10〜12月期決算=ハネウェル・インターナショナル
◇インド市場が休場




テクニカルポイント

※ここでの表記は先物の価格です。23,600円前後から半ばが中心となりそうです。上値は23,700円前後、下値は23,500円前後が目途となるのでしょう。

 ◇ ボリンジャーバンド+2σ 24,402
 ◇ 5日間高値 24,170
 ◇ 20日間高値 24,170
 ◇ ピボット上方ブレイクポイント 23,980
 ◇ ボリンジャーバンド+1σ 23,970
 ◇ ピボット抵抗線2 23,900
 ◇ 一目均衡表転換線(現物指数) 23,889
 ◇ 5日移動平均 23,856
 ◇ 前日高値 23,820
 ◇ ピボット抵抗線1 23,780
 ◇ 前日始値 23,720
 ◇ 前日VWAP 23,704
 ◇ ピボット基本指数 23,700
 ◆ 前日終値 23,660
 ◇ 前日安値 23,620
 ◆ CME終値 23,605
 ◇ 5日間安値 23,590
 ◇ ピボット支持線1 23,580
 ◇ 20日移動平均 23,539
 ◇ ピボット支持線2 23,500
 ◇ ピボット下方ブレイクポイント 23,380
 ◇ 一目均衡表基準線(現物指数) 23,304
 ◇ ボリンジャーバンド-1σ 23,107
 ◇ 20日間安値 22,720
 ◇ ボリンジャーバンド-2σ 22,675
 ◇ 一目均衡表先行スパン1(現物指数) 22,617
 ◇ 一目均衡表先行スパン2(現物指数) 21,873



銘柄ニュース

冴えない展開が続くか

ヤマダ電(9831) 647 △ 1
 仮想通貨ビットコインでの支払いを受け付けると新聞で報じられました。30万円を上限にまず都内の店舗で始め、利用状況を見て他店に広げることを検討するということです。

IIJ(3774) 2,281 △ 112
 複数のデジタル通過の取引や決済ができるサービスを始めると発表しました。利用者は仮想通貨(ビットコイン)や電子マネー、銀行口座と連動させて簡単に支払いなどができるということです。

日触媒(4114) 7,800±0
 インクの材料に使う機能性化学品を増産すると新聞で報じられました。国内の工場で生産能力を現状の2〜3倍に引き上げるということです。

NTTデータ(9613) 1,332 ▼ 24
 バイオベンチャー企業と再生医療などの経営コンサルティングで提携すると新聞で報じられました。iPS細胞で創薬を目指す製薬会社や、再生医療への参入を検討する幅広い業種の企業を顧客として想定、戦略策定や事業立ち上げを支援するということです。

NTT(9432) 5,294 △ 55
 4月から保守作業を効率化するために眼鏡型ウエアラブル端末「スマートグラス」を拠点に従事導入すると新聞で報じられました。経験の浅い作業者でも作業しやすくするということです。

夢展望(3185) 1,405 ▼ 1 、 パスポート( 7577) 695 ▼ 8
 夢展望はパスポートと電子商取引(EC)推進の業務契約を結んだと発表しました。パスポートのECサイトでの販促業務やコンサルティング業務を受託するということです。




− 朝一番! −

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本日の銘柄

本日の投資戦略

夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られる場面もありました。トランプ大統領のコメントで円安になったことで買い戻しを急ぐ動きになったものと思われますが、これからもまだまだ米国の金利動向や日銀の金融緩和縮小などが取りざたされるたびに大騒ぎとなると思います。

企業決算の発表などが始まり、ここからは「業績相場」と期待されますが、昨年9月〜11月の上昇である程度織り込まれているものと思われ、業績面では買い難くなっているのではないかと思います。さらに業績が上振れるというか、相場全体の水準を訂正していくには、個人消費などが増えないと厳しいと思われるし、個人消費などが増えると今度は日銀の緩和縮小が取りざたされるということになるのでしょう。

いずれにしてもここは積極的に買い上がり難いところで、しっかりと底値を確認してからということで良いと思います。円高を懸念して「インバウンド銘柄」などが売られていますが、逆に「観光関連銘柄」は引き続き注目です。HIS(9603)なども底堅さが確認されればすぐに反発となるのでしょうし、藤田観光(9722)などもそろそろ動き出しそうです。村田製作所(6981)やアルプス電気(6770)など電子部品株もしっかりと押し目を確認するということになりそうです。

アルプス電気(6770)は下に抜けてしまった格好です。ただ、雲のねじれで底値を付けたという可能性もあり、昨日の安値を割らずに戻りを試す動きも期待されます。


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